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栄養学・トレーニング

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高校野球の強化に向けて(魁新聞H22.11.16付に掲載)

高校野球の強化に向けて 高校球児のケアなどに長年かかわってきました。球児の体格が「きゃしゃ」であり「馬力」がないことを痛切に感じます。アスリートの体重の指標は、身長から100を引いた数値(米国では90を引く)です。例えは、身長が170センチでは70。もし選手の体重が70キロ以下であれば、競技よりまず体づくりが優先です。 小学校から練習しているので、野球はできます。しかしパフォーマンス(能力)は上がらない。「きゃしゃ」なため、動きが悪く、走力、投力、打力も弱い。結局は敗戦となるのです。

10月21日付の「ドラフトの顔」に掲載された沢村拓一投手(中大)は身長184センチ、体重90キロの堂々たる体格から投げ込む剛球は学生最速の157キロです。延長十四回に150キロをマークした驚異的なスタミナ。このような記録も「きゃしゃ」では無理です。体重が必要なのです。 体づくりのため、今はほとんどの野球部で筋トレが取り入れられるようになってきましたが、効果はさほど出ていません。

選手たちに聞いてみると、低負荷(軽い重量)で行っているとのこと。トレーナーが筋トレ指導しているでしょうが、正しいフォームを知らないようです。また腹筋や腕立て伏せのやり方でも正しくできる選手はほとんどいないのが現状です。 平成18年、全県高校総体女子バスケットボールで優勝した秋田中央高校のチームは週1、2回の筋トレを実施しました。スクワット(バーベルを担ぐ)は150キロです。

最高は230キロを担ぐ選手もいました。筋力アップでけがも少なく、ジャンプ力も増し、相手とのぶつかりでも、特に身長の高い相手でも負けなくなりました。相手が倒れる場面が多々あり、選手自身も喜びと同時に自信を持ってプレーすることができ、その結果、伝統校を破り、全国大会へ出場できたのです。 前述の沢村投手は高校時代、外野手兼控え投手でしたが筋トレで自らを極限まで追い込んだとのこと。またプロ野球日本ハムのダルビッシュ投手は、さらなる肉体強化のため、吐くまでウエイトトレーニングをして90キロ前後の体重を93キロまで増やして網鉄の体を目指すと報道されています。

これらのことから筋トレとは高重量でハードにやらないと、簡単には効果が出ないと思われます。 さらに秋田の球児は「走りこみ」のやり過ぎです。野球の動作はすべて「瞬時に大きな力を発揮するもの」であり、持続的に発揮するものは一つもありません。走り込みでは残念ながら瞬時に大きな力を発揮する能力を獲得することはできません。強度の高い有酸素的なトレーニングを行うと筋が委縮し、筋線維細くなると文献にあります。秋田の野球は「走れ、走れ」の部活をしているのです。

走ることによりスタミナがつくといわれますが、スタミナは食事です。今の時代、スポーツドリンクやサプリメントが氾濫しています。しかし日本人は主食であるご飯が一番です。理想的なアミノ酸バランスのご飯、みそ汁が最高です。岩手県の花巻東高はご飯パワーと聞いています。モットーは体重が1キロ増えれば球速は1キロ増す。朝はどんぶりで3杯、昼は弁当、夜はどんぶり7杯が平均的な食事パターンとのことです。

食べて、筋トレして強靭な体をつくって野球をやればおのずと結果がついてきます。

続・高校野球の強化に向けて(魁新聞H22.12.21付に掲載)

県内の高校野球児を見ていると、必勝を期するため練習、練習に明け暮れてオーバーワークになっていると思われます。練習も必要でしょうが、もっと大切なことはコンディションです。もしコンディションが悪ければ、野球のパフォーマンスは上がらないしけがの原因となります。
数年前、有名高校の野球部員38人の体幹バランスを検査したことがあります。かろうじて大丈夫かな、と思われる部員はたった2人でした。残りの部員36人はすべて、左または右の肩の高さ(レベル)が違い、脚の長さも違っていました。つまり、体の重心がずれていて、体が左右対称になっていないということです。 骨格を矯正することにより、部員たちの動きはスムーズになり、腰の回転が良くなって、打球は飛ぶようになり、痛みも改善されました。

例えば、右肩が下がっている人は、右脚が短くなっています(特例として側湾症の方は逆です)。こういう状態の右投げ投手は、真っすぐに投げたボールが、右側に曲がってしまいます。右バッターの場合は、三塁方向へ打てなくなり、一、二塁側へ打球が飛びます。また守備においても、右側に来た打球は取りにくくなります。

ミスを矯正するために猛練習するよりも、体幹バランスを整えることが大切です。つまり体は足・足根骨―膝―股関節―骨盤―腰椎―胸椎―頸椎―頭蓋骨まで、全身の連動連鎖機能によって動くのです。体幹バランスを矯正することにより、全身の連動連鎖機能が改善しスムーズなフォームができ腰痛、野球肩痛、肘痛、けがが少なくなります。ベストな状態で練習ができるようになり、試合でも潜在能力を発揮できるのです。
駅伝で知られる仙台育英高の陸上選手の強さの秘密は、報道によると、猛練習ではなく、正しいフォームを身につける練習と毎月1回のメディカルチェックによる各人の体調に合わせた練習メニューにあるというのです。野球と陸上とは、競技は違いますが、アスリートの原点(体幹)は同じです。

いかにベストな状態にして、試合でパフォーマンスを上げ、必勝を期するかです。 繰り返しになりますが、秋田の高校球児は、練習のやり過ぎです。以前、甲子園常連校の関東の球児が来院したので、練習法を尋ねました。それによると、打撃強化月間、守備強化月間、体づくり月間といったように、月ごとに、しっかりとしたテーマを決めて、徹底的に集中して行うとのことです。例えば、守備の強化月間中に練習試合があったとすると、ノーヒットで敗戦したとしても、守備でエラーがなければ、監督は選手たちに「良くできた」とねぎらいの言葉を掛けるそうです。

さらに特筆すべき点は、大きな大会の2週間前になると、1時間程度の調整練習に切り換え、選手たちの体を休ませ疲労の無い状態、ベストコンディションで本番に臨むとのこと。このような試合前の練習方法を行っている学校が、秋田県内にあるでしょうか。今の若い球児は忍耐と根性だけでは、パフォーマンスは上がりません。球児だけでなく多くの運動部にも見られる傾向です。一度、試してみる価値がありそうです。


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